研究のすすめ
当教室では、内科医・代謝内分泌医として修練を積んだ一定の段階で、大学院に進学し自らのテーマをもって研究を行うことを推奨しています。
自らの研究テーマを持ち、様々な文献を調べつつ、失敗や成功を繰り返しながら一つの新しいエビデンスを作るという作業は、エビデンスの真贋を見分ける力や、新しい技術を正しく理解する力を高め、自らのキャリアの可能性を広げつつ、臨床医としての力も高めることになります。特別な手技のない糖尿病や内分泌の世界では、このような学術的な理解の深さがすなわち専門性となっていきます。
ただし、大学院に進むことは必須ではなく、大学院に進まずに臨床医として勤務しながら研究を行う方法もありますし、研究を行うことなく医師としてキャリアを積んでいく方法もあります。家族の問題や、生活設計、将来設計など、個々の医師により事情は様々のため、それぞれの状況にあわせてライフプランの手助けをいたします。
当教室では、下記のようなさまざまな臨床研究・基礎研究のプロジェクトを遂行しています。
いずれの研究も、実際の臨床の患者さんの診療の中で抱いた”問い“に、何らかの答えを得ることを目標としています。
臨床研究においては、観察研究では様々な統計解析の手法を用いつつ、症例数が必要であれば全国規模の他施設共同研究を行って解析しています。介入研究については、多くの前向きのランダム化比較試験を行っており、必要であれば特定臨床研究も行います。“問い”の解明に基礎的な病態解明が必要であれば、疾患特異的iPS細胞など最新の技術を用いた基礎研究も行っています。