当科のご紹介

当科でのキャリアパス

当科の概要

当院の代謝・内分泌内科専門病棟は全35床を占め,様々な疾患を合併した治療困難な糖尿病症例や病態解明に難渋し周辺医療機関から紹介された内分泌症例が集まりますので、豊富な症例を経験することで、代謝および内分泌疾患の網羅的かつ系統的な学習ができます。また、それらの症例を元にして、糖尿病についてはCRCの体制を整え前向きのランダム化比較試験などを行っており、内分泌疾患については多施設共同の疾患レジストリによる大規模臨床研究(JPAS研究、JRAS研究、ACPA-J研究)を行っています。さらに、疾患特異的iPS細胞を用いた基礎研究も開始しています。

キャリアパス

  1. 入局は任期付助教(最長5年間)、大学院入学の2通りがあります。

  2. 大学院学生も診療助手として給与が支給されます(研究のみで診療活動しない場合は除外)。

  3. 任期付助教を1~2年経験後に大学院に入学することも可能です。

  4. 内科専門医もしくは認定医を取得後、すみやかに糖尿病専門医、内分泌代謝科専門医の取得を目指します。

  5. 任期付助教でも学位取得(乙)は可能です。但し学位取得は必須ではありません。

  6. 任期付助教、大学院生を問わず、横浜市西部病院、川崎市立多摩病院などの関連病院の代謝・内分泌内科で半年~1年程度、研鑽を積みます(本院とは異なる医療環境の病院に勤務して医師としての幅を広げます)。

  7. 専門医や学位の取得後は大学スタッフとして数年間は診療と教育に従事します。

  8. その後は大学スタッフとしてキャリアアップ、あるいは本学関連病院、就職を希望する医療機関、郷里の医療機関などの専門医として活躍します。

取得可能資格

当科は日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本甲状腺学会、日本高血圧学会の認定教育施設です。当科では日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本甲状腺学会専門医、日本高血圧学会高血圧専門医の取得が可能です。代謝内分泌領域の稀な病態を経験することも多く、卒後4年目前後より外来診療にも携わることからも、専門医認定のためのバックアップ体制に万全を期しています。また、スタッフとして活躍いただく際には、糖尿病指導医、内分泌代謝科指導医の取得もサポートします。

診療・教育体制

入院患者の診療にあたっては、上級医師および初期臨床研修医と診療チームを形成し日々の臨床にあたります。初期研修医と共に診療し、指導にあたる事で自らも高めることができる上、上級医師によるバックアップ体制も整っております。受持症例の評価や治療方針は、毎週火曜日の教授回診と週2回の症例カンファレンスによりbrush upが行われ、標準治療と先端知識を獲得し当科分野全般をカバーします。また、他科から当科宛に依頼される診療依頼は、別途病棟医で形成する他科回診チームで対応し、最低2回/週の回診を行い、併診します。この他科回診では、他科疾患の基本的知識が求められる上に、基礎疾患治療を優先した血糖コントロールを行う症例や、基礎疾患に合併した内分泌疾患など様々な病態に臨機応変に対応できる能力が培われます。
当科は、おだやかで人柄の良い医局員が多く、医師同士、他職種とも和気あいあいでありながらも、探求心に忠実で、互いを高め合えるような診療・研究環境を整えています。将来目標とする医師像に到達する上で、当科での後期臨床研修は良い選択になると思います。

さいごに

糖尿病専門医は日本中の医療機関やクリニックが渇望している存在であり、大活躍できる分野です。また、内分泌代謝専門医、特に実際に内分泌疾患を診療できる医師は全国的に不足しており、地域の中核病院などで人材を求められています。

糖尿病や内分泌は、仕事の内容から、出産・育児に時間をとられる女性医師も十分活躍できる分野です。

また当科の教授は、京都大学、慶應義塾大学、九州大学、岐阜大学、琉球大学などの教授とも同門で、関東地方から関西、中部、九州などの地域での勤務も紹介できます。

出身大学の枠にとらわれず、当科でのトレーニングを受けに来て下さい。見学は随時受け付けています。医学部5年生や6年生の見学も可能です。お気軽にご連絡下さい。

問い合わせはこちらまで

問い合わせ先 代謝・内分泌内科 中川 朋子(なかがわ ともこ)
E-Mail tomonaka@marianna-u.ac.jp
Tel 044-977-8111 内線3149
Fax 044-976-8941