本教室について

内分泌疾患センター

下垂体疾患、甲状腺疾患、副腎疾患、性腺疾患などの内分泌疾患は、診断や治療の難しい稀少疾患も多く含み、厚生労働省の指定難病も多くあります。これら内分泌疾患の治療においては、内科・外科・放射線科の診療科横断的な協力体制が欠かせません。

2021年4月より当院では内分泌疾患センターを開設いたしました。内分泌疾患センターでは、内分泌疾患の内科的治療を担う代謝・内分泌内科と、甲状腺・副甲状腺疾患の外科的治療を担う乳腺・内分泌外科、下垂体疾患の外科的治療を担う脳神経外科、副腎疾患の外科的治療を担う腎泌尿器外科、内分泌疾患のRI診断・RI治療、IVRなどを担う放射線科とが連携し、集学的な内分泌疾患の診断、治療、研究に当たります。

対象疾患

  • 下垂体:下垂体腫瘍、先端巨大症、プロラクチノーマ、クッシング病、ラトケ嚢胞、頭蓋咽頭腫、ADH不適切分泌症候群、下垂体機能低下症、尿崩症、その他
  • 甲状腺:甲状腺腫瘍(腺腫様甲状腺腫・濾胞腺腫・乳頭癌・濾胞癌・髄様癌・未分化癌など)、甲状腺中毒症(バセドウ病・亜急性甲状腺炎・無痛性甲状腺炎・機能性甲状腺結節など)、甲状腺機能低下症(橋本病、先天性甲状腺機能低下症、手術後、薬剤性、ヨード過剰摂取など)、原発性・続発性副甲状腺機能亢進症、その他
  • 副腎:副腎腫瘍、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫/パラガングリオーマ、副腎不全(アジソン病、続発性、薬剤性など)、その他
  • 免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連副作用(irAE)
  • 多発性内分泌腫瘍症候群(MEN1、MEN2、VHL病など)

受付方法

内分泌疾患全般

月曜・水曜・木曜午前の「下垂体・甲状腺・副腎外来(代謝・内分泌内科)」を受診ください。

甲状腺腫瘍

月曜・水曜・木曜午前の「下垂体・甲状腺・副腎外来(代謝・内分泌内科)」もしくは、木曜午後の「甲状腺外科外来(乳腺・内分泌外科)」または金曜の「乳腺・内分泌外科外来」を受診ください。

甲状腺アイソトープ治療(バセドウ病、甲状腺腫瘍など)につきましては、水曜午後の「アイソトープ治療外来(放射線科)」を受診いただきます。

副腎腫瘍

月曜・水曜・木曜午前の「下垂体・甲状腺・副腎外来(代謝・内分泌内科)」もしくは、火曜・木曜午前の「腎泌尿器外科外来」を受診ください。

下垂体腫瘍

月曜・水曜・木曜午前の「下垂体・甲状腺・副腎外来(代謝・内分泌内科)」もしくは、水曜午前の「脳神経外科外来」または水曜午後の「下垂体腫瘍外来(脳神経外科)」を受診ください。

受付時間

午前の外来は8時30分~11時00分
午後の外来は12時45分~14時30分

外来担当表

代謝・内分泌内科 乳腺・内分泌外科
(甲状腺・副甲状腺疾患)
脳神経外科
(下垂体疾患)
腎泌尿器外科
(副腎疾患)
放射線科
午前 下垂体・甲状腺・副腎外来
(曽根)
9:00~11:00
     
午後        
午前       腎泌尿器外科外来
(菊地)
 
午後        
午前 下垂体・甲状腺・副腎外来
(曽根)
9:00~11:00
  脳神経外科外来
(田中・高砂)
 
午後 甲状腺FNA外来
12:00~13:00, 15:00~16:00
  下垂体腫瘍外来
(田中・高砂)
アイソトープ治療外来
(山口)
14:00~16:00
午前 下垂体・甲状腺・副腎外来
(横田)
9:00~11:00
  腎泌尿器外科外来
(中澤)
午後   甲状腺外科外来
(西川)
14:00~
*場所は代謝・内分泌内科外来
となります。
     
午前   乳腺・内分泌外科外来
(西川)
     
午後          
午前          
午後          

甲状腺腫瘍の診断と治療

甲状腺腫瘍には、良性の腺腫様甲状腺腫や濾胞性腫瘍から、乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌などの悪性腫瘍もあります。甲状腺外来及び甲状腺外科外来では、代謝・内分泌内科と乳腺・内分泌内科が連携して、穿刺吸引細胞診や手術も含めたそれら甲状腺腫瘍の専門的な診断と治療を行います。また、放射線科と連携し、RI検査やアイソトープ治療も行います。

甲状腺ホルモン異常の診断と治療

甲状腺ホルモンは生体の代謝を司る重要なホルモンであり、その過剰や欠乏は全身に様々な症状をもたらします。甲状腺外来では、バセドウ病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、プランマー病、機能性多発性結節、TSH不適切分泌症候群、橋本病などの甲状腺ホルモンの異常の診断と治療を行います。

副甲状腺ホルモン異常の診断と治療

副甲状腺ホルモンは血清カルシウムの調整を担っており、その過剰や欠乏は骨代謝を含めて全身に様々な影響を及ぼします。代謝・内分泌内科と乳腺・内分泌外科が連携して、専門的な診断と治療を行います。

副腎腫瘍の診断と治療

副腎腫瘍は、良性の腺腫や嚢胞、骨髄筋脂肪腫などから、副腎癌や転移性癌、悪性リンパ腫など悪性のもの、褐色細胞腫のように潜在性に悪性のものまで、多岐にわたります。当センターでは、代謝・内分泌内科と腎泌尿器外科が連携して、これら副腎腫瘍の鑑別と診断を行います。

副腎皮質・髄質ホルモン異常の診断と治療

副腎は様々なホルモンを産生する臓器であり、副腎皮質はコルチゾール、アルドステロン、男性ホルモンなどを、副腎髄質はアドレナリンやノルアドレナリンなどを産生します。これら副腎ホルモンの異常は、二次性高血圧や電解質の異常、代謝の異常など、様々な病態をもたらします。また、副腎皮質ホルモンが不足すると倦怠感など様々な不調をきたし悪化すると死に至ります。当センターでは、これら副腎皮質・髄質ホルモンの異常の診断と治療を行います。

下垂体腫瘍の診断と治療

下垂体には、良性の腺腫やラトケ嚢胞、悪性の頭蓋咽頭腫など、多くの腫瘍が出来ます。また、リンパ球性下垂体炎やIgG4関連下垂体炎、サルコイドーシスなどの炎症性疾患でも下垂体の腫大を引き起こします。本センターでは、代謝・内分泌内科と脳神経外科が連携して、これら下垂体腫瘍の診断と治療を行います。

間脳・下垂体ホルモン異常の診断と治療

視床下部および下垂体は、全身のホルモンを調節する司令塔であり、視床下部・下垂体ホルモンに異常は、全身に様々な症状をもたらします。本センターでは、これら間脳・下垂体ホルモンの異常、すなわち、先端巨大症やプロラクチノーマ、クッシング病など機能性下垂体腫瘍から、下垂体前葉・後葉のホルモンの低下症まで、幅広い下垂体疾患の診断と治療を行います。