【雉始雊】今年は「数値以外」の治療目標も立てませんか?
2026.1.16
雉始雊(きじはじめてなく)。寒さはまだ厳しいものの、少しずつ春の気配が感じられる頃と言われています。
さて、今年1年の「治療の目標」はもう立てられましたか? 「HbA1cを〇〇%以下にする」「血圧を〇〇mmHg以下に保つ」といった数値目標はもちろん大切です。しかし糖尿病治療では、血糖・血圧・脂質といった数値だけでなく、眼・歯・腎臓といった「合併症の管理」も非常に重要です。
雉(きじ)の声が春の兆しを告げるように、私たちの体が出している「小さなサイン」を見逃さないために、次回の外来で以下のチェックリストを確認しましょう。
1. 眼科と歯科の「定期受診」は予定していますか?
糖尿病や高血圧は、自覚症状がないまま全身の血管に影響を及ぼします。特に「目(網膜症)」と「歯(歯周病)」は、内科の診察室だけではチェックしきれない重要なポイントです。
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眼科受診: 視力が落ちてからでは遅い場合があります。定期的な眼底検査の予約は入っていますか?
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歯科受診: 歯周病は血糖コントロールを悪化させる原因にもなります。メンテナンスの予定はありますか?
「最近行っていないな」という方は、ぜひ担当医にご相談ください。必要に応じて糖尿病連携手帳への記載や、紹介状をご用意いたします。
2. 「アルブミン尿」をいつ測ったか覚えていますか?
そしてもう一つ、尿検査で忘れてはいけないのが「尿中アルブミン(アルブミン尿)」の測定です。
これは一般的な健康診断で行う「尿タンパク定性(-や+といった記載)」よりも、ずっと早い段階で「腎臓のSOS(微量な負担)」を見つけることができる検査です。腎臓を長く健康に保つためには、このアルブミン尿が出ているかどうかが、治療薬の選択や生活指導の大きなカギとなります。
もし「最後にいつ詳しく検査したか覚えていない」という方は、次回の診察時に遠慮なくスタッフや医師へご相談ください。
今年も主治医・スタッフと「チーム」になって、健やかな1年を積み重ねていきましょう。
