閉塞成冬:内分泌疾患センター症例検討会を開催しました
2025.12.11
閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)。空気が冷たく張り詰め、冬の気配がいっそう深まる頃となりました。
さて、この度当院では、内分泌疾患センターに関わる複数診療科(代謝・内分泌内科、腎泌尿器外科、乳腺内分泌外科、脳神経外科、耳鼻咽喉・頭頸部外科、放射線科)合同による「症例検討会」を開催いたしました。内分泌疾患はホルモンバランスに関わるため、全身の臓器に影響が及ぶことが多く、単一の診療科だけでなく多角的な視点での診断・治療が不可欠です。
今回の検討会では、以下の2症例について詳細な提示と議論が行われました。
腎泌尿器外科より: 高度肥満を合併した副腎腫瘍の一例
脳神経外科より: 腎移植後に下垂体卒中を発症した一例
いずれも臨床的・学術的に非常に示唆に富む経過であり、参加した医師たちは改めて「多領域の視点を統合することの重要性」を再認識する貴重な機会となりました。
当日は、指導医から若手医師まで幅広い層が参加しました。感染管理に十分配慮した上で、顔を合わせて議論することで、診療科の垣根を超えた活発な意見交換が自然と生まれました。「各科がどのように連携したのか」「今後の診療体制にどのような工夫ができるか」といった実務的な議論も深まり、会場全体に「より一層風通しよく相談し合う」という前向きな空気が醸成されました。
私たちは、こうした顔の見える関係づくりと知識の共有こそが、強固な診療ネットワークの構築につながると確信しております。今回の検討会で得られた知見と連携の成果を、日々の診療を通じて患者様に還元し、今後もより質の高いチーム医療の実践に努めてまいります。
