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半夏生:病棟での教授回診を再開しました ~患者さんに寄り添い、現場で学ぶ医療へ

2025.7.3

半夏生(はんげしょうず)。畑には半夏が白く彩りを添え、夏の気配が一層濃くなってまいりました。

このたび当科では、病棟での教授回診を再開いたしました。
コロナ禍以降も、週1回のプレゼンテーションとディスカッション形式による症例検討は継続しておりましたが、
これに加えて、実際に病棟のベッドサイドで患者さんを診察する形式の回診を再開しています。

若手医師の多くは、学生時代の病棟実習がコロナ禍の中で制限されていたこともあり、
「教授とともに自分の担当患者さんのもとを訪れ、方針を確認し、対話を重ねる」という経験は初めてというケースも少なくありません。

コロナ禍を経て、全国的には教授と担当医のみで行うコンパクトな回診が主流となりつつありますが、
当科ではあえてチーム全体での“ベッドサイド回診”という形を再開しました。
この回診スタイルにより、患者さんにとっては、複数の医師が連携して自分の状態を確認し、
丁寧に診療方針を説明してくれることが安心感につながり、満足度の向上が期待されます。
医師や医学生にとっては、上級医の診察や思考過程を間近で学ぶことができる、貴重な教育の場となります。
今後も感染対策を徹底しながら、患者さんとの信頼関係を大切にし、現場での対話と学びを重視した診療・教育の実践を続けてまいります。

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