菖蒲華:夏の暑さにご注意を——インスリンの持ち歩きと保管のポイント
2025.6.30
菖蒲華(あやめはなさく)の候、菖蒲の花が美しく咲き誇り、夏の訪れを感じる季節となりました。
気温が高くなるこの時期、インスリンを使用されている方にとっては、薬剤の保管や持ち歩きに注意が必要です。
高温環境ではインスリンの効果が低下することがあり、血糖コントロールに影響を与える可能性があります。
そこで今回は、夏場におけるインスリンの取り扱いについて、簡単なポイントをまとめました。
インスリンの保管温度について
未開封のインスリンは冷蔵庫(2〜8℃)での保管が推奨されていますが、
開封後の使用中のインスリンは、室温(おおよそ25℃以下)での保管でも使用可能です。
ただし、高温多湿や直射日光を避けることが大切です。30℃を超えるような環境では品質が劣化するおそれがあります。
外出時のポイント
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保冷ポーチや専用の携帯ケースを活用し、保冷剤と一緒に持ち歩く
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凍らせた保冷剤がインスリンに直接触れないようタオル等で包む
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車内などの高温になる場所への放置は厳禁
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日陰や冷房の効いた場所での保管を心がける
夏ならではの注意点
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海や屋外イベントなど、炎天下での長時間の活動時はこまめな温度確認を
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旅行や帰省時には、予備のインスリンや注射器、処方内容のメモなどを携帯しておくと安心です
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暑さによる体調変化や脱水は血糖値に影響を与えるため、こまめな水分補給も忘れずに
暑さが厳しい季節こそ、自己管理の工夫が大切です。
心配なことがあれば、かかりつけの医師や薬剤師にぜひご相談ください。