当科のご紹介

TSUNEMI SHINGO

常見 真吾

平成29年 聖マリアンナ医科大学医学部卒

このホームページをみている皆様は、例えば研修先を調べることであったり、内科専攻医の所属先を決めることであったり、様々な立場や目的があることと思います。この欄ですべてを説明することはかないませんが、しかし私がお伝えしたいのは、当院は川崎北部地域の糖尿病・内分泌診療の中枢でありながら、研究においても臨床研究を軸に多数の研究実績がある神奈川でも有数の高度医療機関であることです。

私は本学を平成29年に卒業、初期研修も当院で行いました。学生時代より診察所見や検査所見から病態を考察することが好きで、全身を診ることのできる医師になりたいと考えておりました。

医師になり、当科や系列の横浜市西部病院の代謝内科でも研修を行いました。当院では糖尿病分野も内分泌分野も専門細分化はせず、両者とも豊富な症例を受け持つことができます。糖尿病分野では糖尿病教育入院や急性代謝失調、あるいは内分泌分野では原発性アルドステロン症やサブクリニカルクッシング症候群などコモンからレアまで多岐に渡る疾患を経験することができました。

それらの診療をする中で、当科は、糖尿病合併症や動脈硬化を生活指導、治療法、教育の組み合わせで「予防」することができ、他方では複数内分泌臓器の無数の症状や所見から病態を考察しアプローチする、その二つを高次元で達成しうる科であると感じ、志していた医師像とのシナジーを強く感じ入局を決めました。

前任の田中 逸先生のもと運営されていた聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科は、同一医療圏内では最大規模を誇っており、さらに2020年より曽根 正勝先生が新しく教授に就任され、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院には方波見 卓行先生もいらっしゃることで、関東でも有数の内分泌科となった当院は内分泌、糖尿病の両分野とも屈指の医療施設となりました。私は現在大学院に進学しており、「呼気アセトンチェッカーを用いた糖尿病患者の血中ケトン体濃度と呼気アセトン濃度との相関性の横断的評価」というテーマの研究を行っております。呼気のアセトン濃度から簡便に糖尿病の代謝失調の程度、重症度を把握することを目標にしている研究ですが、他にも複数テーマで臨床研究が進行しており、医学発展にも多いに貢献しうる施設であると自負しております。当科に興味を持った方は、ぜひとも一度見学へいらしてください。

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