当科のご紹介

ARAI KAORI

荒井 かおり

平成17年 聖マリアンナ医科大学卒
横浜市 いどがやケンズクリニック 非常勤医師

私は2005年に本学を卒業し、初期研修を経て代謝・内分泌内科に入局しました。大学病院と西部病院で臨床経験を積み、2011年糖尿病専門医の資格を取得。結婚後も大学病院で勤務を継続しましたが、2013年妊活のため退職し、東横病院および横浜市内のクリニックで外来診療に従事。妊娠・出産のため約1年半休職後、現在は糖尿病専門クリニックで外来診療をしています。

糖尿病専門医試験では、卒後7年目という比較的経験の浅い立場で糖尿病専門医としてどのように貢献できるか問われましたが、大学病院・西部病院で様々な特徴の糖尿病症例を経験するとともに、週1回外勤として一般内科クリニックに勤めていたため、各医療機関の立場から診療連携を考えられるようになりました。本学の代謝・内分泌内科では糖尿病、内分泌疾患ともに様々な症例を経験でき、学会発表も積極的に行うため、短期間で専門医の資格を取得できます。

女性医師は結婚・出産後にどのようなスタイルで働きたいか、各々希望があると思います。院内保育園を利用し、出産後も大学病院で臨床・研究を継続することも可能ですが、私はもともと糖尿病外来診療に携わりたかったこと、子供との時間も楽しみたいことから、午前勤務のみで仕事を再開しました。保育園入園後半年間は子供が月一回発熱し、急に仕事を休まなければならないこともありました。職場や患者さんの理解など多くの方々からのサポートのおかげで、仕事を継続できています。勤務時間が限られているにも関わらず、希望する仕事に就けるのは、糖尿病専門医の資格があるからだと思います。また大学病院で得た知識と経験が基盤にあるため、育児休暇のブランクがあっても無理なく仕事復帰できました。医局の先生方には本当に感謝しております。

最近、学会の講演がオンデマンド配信されるようになり、自宅で時間のあいたときに最新の研究結果や診療ガイドラインを勉強できるようになりました。様々な理由で一時的に臨床を離れることがあるかもしれませんが、積極的に学ぶ姿勢を忘れなければ、医学の進歩についていくことは可能だと思います。

近年糖尿病の治療薬は種類が増えており、個々の患者さんに合った薬剤の選択は糖尿病専門医でなければ難しくなっています。私の勤めている糖尿病専門クリニックでは、インスリン治療中の患者さんに限らず比較的軽症な耐糖能異常の方も、自分で専門医を検索し受診されています。
また糖尿病は慢性疾患であり、生活習慣の改善をすすめる際にも個々の患者さんに合わせて、医師、看護師、栄養士等の専門スタッフが連携して指導を行う糖尿病専門外来の必要性は高いと考えられます。代謝・内分泌内科で多くの先生方がご活躍されることをお祈りいたします。

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