本教室について

基礎研究

疾患iPS細胞を用いた代謝・内分泌疾患の病態解析

山中伸弥先生らが開発されたiPS細胞は、再生医療において大きな期待を浴びていますが、その価値の本質は単なる細胞材料としての利用にとどまりません。成長し老化した生体の細胞から、受精卵の胚性幹細胞(ES細胞)と同じ性質を持つiPS細胞が誘導できたという現象自体が、細胞の生命の時計を巻き戻すことができるという驚きの現象です。

また、iPS細胞はどの患者さんからも樹立できるため、例えばある遺伝子の異常により血管や、筋肉や、膵臓など様々な臓器に障害が起こるメカニズムを、その患者さんのiPS細胞を使って解明することができます。

当教室では、それら疾患iPS細胞を用いた代謝・内分泌疾患の病態解析を開始しており、現在、ミトコンドリア糖尿病疾患iPS細胞を用いた代謝異常の病態解析の準備を行っています。


  • ヒトES/iPS細胞からの血管誘導
    Circulation. 2003;107(16):2085-8
    ATVB. 2009;29(7):1100-3より引用


  • 疾患iPS細胞を用いた血管病態解析
    Sci Rep. 2016; 6:30013.
    Mol Brain. 2020;13(1):38より引用


ミトコンドリア糖尿病の疾患iPS細胞樹立Diabetologia. 2012;55(6):1689-98より引用